ProgateのあとのPython

Pythonを勉強してるんだけど、Progateが終わったらいったい何をすればいいんだろう?そんな皆さん(私を含む)のために、Progateでの勉強に毛が生えた程度しか知らない京大生が、模索しながらPythonを勉強する記録を残していきます!順番や効率などめちゃくちゃですが、ProgateでPythonの基礎を習得して何をすべきかわからなくなった方にとって、少しでも参考になればと思います。

演劇、”生”の価値

 どうもみなさんこんにちは、サンナボコナです。今日のお話は演劇について。

 どうして急に演劇の話、と思われるかもしれないのですが、私は高校と大学の計七年間演劇に携わってきました。表現すること自体が好きだったので、気が付いたらそれだけ続いていました。

 

 

 さて、そんな演劇について今日お話ししたいテーマは、

「ネット社会の中での”生”の持つ価値」についてです。

今はいわゆるネット社会ですね。ちょっとした日常のコミュニケーションはSNSやメールを使って会わずに簡単にやり取りをすることができますし、今ではお仕事なんかもリモートワーク・在宅ワークなどと職場に行くというアクションを経ずとも働くことができる、そんな生き方も広まりつつあるように感じています。非常に便利です。いい世の中になったもんです。

 

 しかし、その分だけ私たちは一昔前の方々と比べると、生身での体験をする機会は少なくなってきています。これは別に批判的な意味ではなく事実として。そんな今だからこそ、”生”が持っている価値というものは、相対的に上がってきています。わかりやすい例でいうと、友達への本当に大事な相談や好きな人への告白は、メールやLINEで済まさずに直接会って面と向かって伝えたり、SNSでつながった人と直接会うということが大きなイベントとしてあらわれてきたり、等といったところです。

 

 そんな時代だから、私は演劇をみなさんに推したい!

 

 演劇はとにかく生の芸術です。形態が近い映画・ドラマ等の映像なんかと比べてもらうとわかりやすいでしょう。映像だと、カメラで切り取られた画面の向こう側で俳優たちが演技をしているのに対し、演劇では私たちと同じ空間で、目の前で役者さんが身体を動かし台詞を発しているのです。また、映画等だとその舞台も遠くのものとして存在していますが、演劇では大道具の転換や照明の変化も生身の体で感じることができるのです。このあたりは百聞は一見に如かずといったところでしょう。大きな町でしたらどこかに劇場があると思いますので、ぜひ何かご覧になってみてください。

 

 そんな演劇について、観る側とやる側のメリットについても軽く紹介しましょう。

 まず観る側については上記の話と少しかぶりますが、やはり生の体験として受け取れる貴重さが一番に挙げられると思います。目の前で演じる役者さんの迫力、熱量といったものがリアルに体感できるでしょう。これは、普段デジタル化された映像や音楽、SNSばかりに触れてしまっている現代の私たちにとって、言葉で表現できる物以上の非常に大きな体験をもたらしてくれること間違いなしです。

 次にやる側についてですが、こちらもまず生ものとしてお客さんに自分の身体、声、ひいては演技をさらけ出すという経験は、ほかではなかなかできそうもありません。実際、周りで上手だった役者さんは(私も含めw)、プレゼンや営業といった生きていくうえでの、働いていくうえでの対人能力みたいな部分も鍛えられていった人が多かった印象です。また、演劇は作り上げる過程でも人と顔を合わせ演技をぶつけ合ってチームで行動してくことが求められるため、そういった能力も養うことができると思います。

 ちなみにですが、やる側の話が出たので豆知識を一つ。みなさんは高校での芸術の選択科目と聞くと何を思い浮かべますか?カリキュラムとしては、美術、音楽、書道の三つの中から選択するという形になっています。どれも小学校や中学校でもやった記憶がありますよね。世界標準でも、高等教育では芸術科目を三つから選択するというのが一般的なようですが、実はその三つが、美術、音楽、そして最後に演劇なのです!そのため、そういった国々では中等教育のような段階でも、やる側として演劇を体験するのがスタンダードなのです。もちろん日本の由緒ある伝統である書道を学ぶことは大切でありそういったカリキュラムが組まれていることになんの批判もありません。それでも、演劇と聞くとみなさんあまりなじみがないのかもしれませんが、このように他の国々では小さなころから触れて、教育に取り入れられている身近な芸術なのです。

 

 このように私の大好きな演劇について、今の社会と交えて紹介させていただきましたが、最後に演劇のデメリットを紹介しようと思います。一つは、観るにもやるにもお金が莫大にかかること。会場を借りたり舞台セットを作ったりするのには、非常に高いお金がかかります。結果として、お客様からいただく料金にもそれが反映されてしまうのです。残念。もう一つはコスパが悪いことです。先ほどの料金の話とも少し重なりますが、せっかく大きな舞台を作って何か月も稽古しても、本番の期間が終わってしまったらすべて必要なくなります。基本的には二度とお客さんに同じ体験をしてもらうことはできません。映画だとそのまま映像をDVD等でほとんど本番からの劣化がなくお客さんに届けることができますが、生であることが大切な演劇では、たとえ映像化して届けられたとしてもそれは本番の価値の半分にも満たないのです。コスパ悪い…。

 

 いろいろと伝えましたが、とにかく演劇はおすすめです。ちょっと高いかもしれないですが、ぜひ一度劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。

 ありがとうございました。